【作業事例】Gibson J-45 50s Faded ブリッジ浮き修理

アコースティックギターの代表的なトラブルのひとつが「ブリッジ浮き」です。

・弦高が急に高くなった
・ブリッジ後方に隙間が見える
・チューニングが合いにくくなった

こうした症状がある場合、早めの対処が必要です。


接着剤を流し込むだけでは直らない理由

「隙間に接着剤を入れれば直るのでは?」
と考えられることも多いのですが、実際にはそれだけでは十分な接着強度は得られません。

表面の隙間が埋まっても、
内部で木部同士がしっかり密着していなければ、本来の強度は出ません。


実際にブリッジを取り外して確認

ブリッジを一度取り外して状態を確認します。

すると、ブリッジ下に塗装が残っている部分がありました。

塗膜が介在している状態では、

ブリッジ(木)

塗装

ボディ(木)

という構造になっており、木部同士が直接密着していません。

また、塗装を剥がしてある部分も塗膜の厚み分浮いているため、密着していません。

これでは十分な接着強度は期待できません。


ブリッジ形状に合わせた塗膜除去が重要

ブリッジ接着では、

・ブリッジ形状に合わせて
・必要な範囲の塗膜を除去し
・木部同士が正しく密着する状態を作る

ことが重要です。

その状態で再接着を行うことで、
接着後の強度をしっかり確保できます。


強度だけでなく「振動伝達」も変わる

ブリッジは単なる弦留めパーツではありません。
弦振動をボディへ伝える重要な役割を持っています。

木部同士の密着度が高まることで、

・ブリッジからトップ板への振動伝達
・音の立ち上がり
・鳴りの安定感

にも良い影響が出ます。

単なる“浮きの修理”ではなく、
構造を正す作業でもあります。


ブリッジ浮きは早期対応が重要です

ブリッジ浮きを放置すると、

・トップ板の変形
・ブリッジ割れ
・最悪の場合は完全剥離

につながる可能性があります。

「少し浮いている気がする」という段階での点検をおすすめします。


アコースティックギター修理をご検討の方へ

楽器工房FROGSでは、表面的な処理だけでなく構造を理解したうえでの修理を行っています。

・持ち込み修理
・宅配修理

どちらも対応しております。

ブリッジ浮きでお困りの方は、お気軽にご相談ください。

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